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アクティブリスニング(前編)
こんにちは、リアルナです。
同じ悩みを複数の人に相談した時、
会話を終えた後“スッキリ”解決感のある時と“モヤモヤ”と腑に落ちない時が
あるのはどうしてでしょう。
もちろん相談した人の人生経験やキャリアの違いもあるかもしれませんが、
実はもっと別の場所に理由があります。
「アクティブリスニング」という言葉を耳にしたことがありますか?
日本語にすると「積極的傾聴」。
カウンセリングにも使われるコミュニケーション技法のひとつなのですが
近年ではビジネスシーンでも注目されています。
アクティブリスニングの特長は、ただ受動的に聞くのではなく、
会話から相手の感情や事実をよみとり、主体的に把握することにあります。
相手が抱える問題や悩みの“本質”を見極め、解決へ導くのです。
これが、最初にお話ししたスッキリ感・とモヤモヤ感の原因の理由になります。
■アクティブリスニングのメリット
【1】社内のコミュニケーション活性化
直接的(具体的)なアドバイスをするのではなく、
相手自身が問題とその解決方法に気付けるよう促すのが、アクティブリスニングです。
おのずと会話の量が増え、従業員同士のコミュニケーションも活発となるでしょう。
【2】円滑な人間関係の構築
特に上司と部下間のコミュニケーション手法として有効で、
本音を伝えづらい立場の人同士が良好な関係を保てるようになるでしょう。
「スッキリ感」の積み重ねは、必ず信頼に繋がります。
【3】ハラスメントの防止 【1】【2】より、風通しの良い職場環境が生み出せます。
そうなると、一人ひとりが本音を伝えられるようになり、
個人の能力を存分に発揮することが出来るのです。
≪3つの聴く姿勢≫ ■自己一致 自己一致とは、聞き手が誠実かつ「ありのまま」の状態であることを指します。アクティブリスニングは相手との駆け引きではありません。
相手の考えや価値観を否定したり、本音を取り繕ったりしないよう努めましょう。
■無条件の肯定的配慮 コミュニケーションの中で、相手の良い面と悪い面に気付くことがあります。
どちらに対しても主観的な評価をくださず、無条件に受け入れる姿勢を貫きましょう。
存在や意見を尊重してもらうことで、話し手もリラックスして会話を進められます。
■共感の姿勢 話し手に対して、同じ立ち位置や視点で理解を示すことも大切です。
世界観に共通点を感じた相手には、心を開きやすくなります。
たかが聞く、されど聴く。
人によって大きく差がでる部分です。
管理職やリーダー格の方にはぜひ身に付けて頂きたいスキル。
次回は、アクティブリスニングにおける、
バーバル・ノンバ—バルコミュニケーションについてお話しします。
リアルナではお客様が従事している業界や職種に合わせて、
体験型の研修カリキュラムの立案を行ないます。
ご興味がある方はお気軽にご相談ください。