こんにちは、リアルナです。
これまで2度にわたり「VUCAの時代」についてお伝えしてきました。
VUCAの時代に求められるのは、 どんなスキルを持った人材なのか。今回は、“人材教育”に関する考察です。
■求められる4つのスキル
【スキル1】
意思決定の速さ・迅速な対応 経済動向が目まぐるしく変わるVUCAの時代において、計画を立てて会議で上役の承認を 待っているようでは、ビジネスチャンスを逃してしまいます。そこで求められるのが、意思決定の 速さ・迅速な対応です。普段から情報にアンテナを張り、的確な判断を迅速に行なえる態勢を 整えておきましょう。
【スキル2】
臨機応変さ VUCAの時代は「計画通りに物事が進まない」が、もはや前提です。日頃から、想定される リスクを事前に把握した上でその軽減策を考える「リスクマネジメント」を意識的に行い、 臨機応変さを養いましょう。
【スキル3】
多様性を受け入れるコミュニケーション力 。前回、VUCAの時代を生き抜く術が、“多様な人材を集めること”というお話しをしました 。もちろん変化に強いというメリットもありますが、多様さがゆえ人間関係のトラブルが発生する という可能性も秘めています。チームや組織において、恐怖や不安を感じることなく自分の意見を 伝えられる状態である「心理的安全性」の担保を各々が意識することで、冷静にトラブルを解決・ 回避へと導きましょう。
【スキル4】
問題解決力。誰も明確な答えを知らないなか、必要となるのが、最もよい答えを導き出す問題解決力です。 多角的な視点から物事を判断するチカラや、問題の本質を見極め分析するチカラを養い、 将来起こり得る変化に対してその対応策を考える“シナリオプランニング”能力を鍛えておきましょう。
■人材育成のあり方
・体験型の研修
これまではOFFJTやOJTが一般的でしたが、ハッキリとした正解のないVUCAの時代では 画一的なマニュアル研修は命取り。自分で考えた行動を要する“体験型”の研修で、自発的・ 自律的に行動できる人材を育成する必要があります。
・自発的な学びの支援
自己啓発本やセミナー・講習会への参加も良いですが、VUCAの時代を生き抜く優秀な人材を育成するためには、生涯にわたって教育と就労のサイクルを繰り返す「リカレント教育」の実現を図るとよいでしょう。
新入社員だから、キャリアが浅いから…ではなく、最初から将来のリーダー候補としてVUCAの 時代に対応したスキルを習得することが、結果的に“変化”に対応できる強靭な組織を作る一番 の近道なのではないでしょうか。
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